Amazonの部長がグッドべット株式会社に投資する理由

グッドべットに投資頂いている方にその理由やグッドべットへの期待などをお伺いしました。

Amazonの部長がグッドべット株式会社に投資する理由

GB:本日はお時間を頂きありがとうございます。早速ですが簡単にご経歴をお伺いしても宜しいでしょうか。

投資家:はい。元々はインフラ系のメーカーに勤めておりまして、その後独立していくつかのスタートアップ企業の立上げを行ってきました。スタートアップがひと段落ついたあと、ご縁があってAmazonに入ることになり、現在はEC部門にて新規事業開発を行っております。グッドべットはスタートアップ時代の繋がりで出資させて頂くことになりました。

GB:数あるスタートアップの中から何故グッドべットへの出資を決めて頂けたのでしょうか。

投資家:出資を決めた理由は、大きく3つあります。一つ目は、プロダクトのプロトタイプを見せて頂いた際にカスタマージャーニーが良く考えられているシステムであったことです。UIがシンプルで使いやすいし、カスタマーが外国人でも一目で理解ができるのでスケーラブルなシステムだと感じました。2つ目は、グッドべットの競合となる企業を国内外で色々と探して比較したところ、どの企業も片手間で作ったシステムであることが容易に分かる作りで、痒いところに手が届いていなかったこと、そして価格が高いことろです。逆に言うと価格を下げられる仕組みを持っていればより多くのカスタマーにリーチできると考えました。最後の一点はやはりチームですね。個人的にスタートアップとの関りが多いため、良いなっと思えるチームかどうかは正否を分ける大きな要素だと思っています。グッドべットは皆それぞれ得意分野を持っており、良いチーム構成だと感じました。

GB:ありがとうございます。AmazonにおいてもEC部門にいらっしゃるということですが、今後のECのトレンドというか向かう方向についてはどのようにお考えでしょうか。

投資家:2つのトレンドがあると考えています。一つが本来的なOmniチャネル化、もう一つがパーソナライゼーションです。

GB:本来的なOmniチャネル化とはどういうことでしょうか?

投資家:Onlineから出発したAmazonでもそうですし、実店舗から出発したD2Cのブランドなどもそうですが、今後ECとその他の販売チャネルとの垣根が徐々に崩れていくと考えています。人が持つ時間は24時間しかありません。そのうち8時間が眠っているとしたら、残りの16時間をいかに自社サイトや、店舗や、メディアや、広告や、口コミに誘導するか、という視点で考えていかなければいけないと考えています。今までのOmniチャネルと呼ばれていたのは、ただ単に顧客接点をたくさん持ちましょう、という感じが強かった。今後は誰の、どの時間を、どのチャネルで、どのように誘導するか、という考えをAIなどを使い、いかにスケーラブルに世界に向けて実現するか、という議論が起こると考えています。

GB:もう一つのトレンドとして触れられたパーソナライゼーションについて教えてください。

投資家:これは2種類あると思っていて、1種類は正にグッドべットが行っているもので、世界に一つのものがお金さえあれば誰でも手に入れられる仕組みです。これは特にグローバル展開した時に凄いトレンドを起こせると考えています。もしかしたら日本のオーダーメイド品をサウジアラビアの人が欲しているかも知れない、オフラインでは需要は小さいけれどオンラインになった途端一気に化けるものが出てくると考えています。もう1種類は、お客様に寄り添うパーソナルアシスタントに近いパーソナライゼーションです。GUCCIとユニクロとスターウォーズと将棋が好きな人に一つの窓口で付き添っていけるようなプラットフォームが現れたり、オンラインでの医療や洋服などのカウンセリングなども増えてくると考えています。

GB:なるほど、ECのトレンドというよりも小売りビジネス自体が大きく変わろうとしている、ということでしょうか?

投資家:そうですね。特にコロナをきっかけに、色々な前提が壊れてきてオンラインであろうがオフラインであろうが結局はお客様を喜ばせる手段でしかない、ということに色々な企業が気づいてきたのではないかと感じています。逆に、今この変化に適応できないと、企業だけでなくいくつかの業界ごと取り残されていくと思います。

GB:コロナ以降、グッドべットのビジネス環境についてはどうお考えですか?

投資家:かなりプラスに働くのではないかと考えています。理由は、多くの企業がECに本腰を入れ始めること、そして本腰を入れれば入れるほど、自社サイトへお客様を誘導するための施策に困る企業が多く出てくると思うからです。今後新規参入を目指す企業はもちろんのこと、長い間ECサイトを運営しており、SEO対策、セレクション、見せ方、物流、カスタマーサポートなどが充実している企業にとっても一気に競合が増えることになります。同時にEC需要全体も大きくなりますが、確実に競争は激化する方向にあると思います。その中でブランドが強かったり、尖った商材や売り方が無い場合、差別化に困る企業が多く出てくる。そうなるとお客様を呼び込むためにカスタムオーダーECを検討する企業が増えてくると思います。実際にコロナ後は問い合わせも増えているのではないですか?

GB:ご指摘の通りお問い合わせ件数がここ数か月で大きく伸びてきました。逆にグッドべットの課題はどういうところにあるとお考えでしょうか?

投資家:いっぱいあります(笑)。基本的にスタートアップの場合、やりたいことを何でもできるけど、全部はできない。だからまずは一部のお客様にめちゃくちゃ刺さるサービスを作って貰いたいと考えています。そのあとは徐々に対応できるお客様を増やしていく。それで大きくなってちゃんと海外で通用するサービスを構築して欲しいと考えています。

GB:ありがとうございます。最後に今後グッドべットにどのような成長を期待しますか?

投資家:今はちょうど社会が大きく変わろうとしている節目にあると考えています。コロナによる生活やマインドの変化、5Gによるインフラの変化、単なるアルゴリズムから改善を続けられる仕組みへの移行など。グッドべットのサービスはこれらの変化に適応したいと考える一部の企業のニーズに合致していると考えています。今後、これらのニーズに一つずつ丁寧に応えながら、スケーラブルに成長していって頂ければと思います。一足飛びに成し遂げることは難しいと思いますが、一歩ずつ着実に成長を重ねていって頂ければと思います。

GB:本日はご協力ありがとうございました。