非対面型サービス導入支援事業という助成事業が、東京都中小企業振興公社より、令和2年6月18日から募集されます。助成限度額は200万円で、小売店が新規にECサイトを構築することも対象とされています。
今回は、対面事業のみを行ってきた小売店がECサイト構築をメインテーマとして応募するための考え方を紹介します。
非対面型サービス導入支援事業
事業の概要は以下のとおりです。補助・助成事業の要件はよく更新されるので、情報収集は必ず公式サイトをあたるようにしてください。
- 公式サイト:非対面型サービス導入支援事業
- 募集要項:非対面型サービス導入支援事業募集要項
- 助成対象者:都内中小企業者(会社・個人事業主)
- 申請受付期間:令和2年6月18日から7月31日まで(郵送必着)
- 助成対象期間:令和2年5月14日から10月31日まで
- 助成限度額:200万円(申請下限額50万円)。助成金の支払いは取組を完了し公社の審査・検査を経た後
- 助成率:助成対象と認められる経費の3分の2以内(千円未満は切捨て)
- 助成対象経費:インターネット販売サイトの制作等、非対面型サービスの導入に係る経費の一部(備品購入費、備品リース費、委託・外注費、販売促進費)
以上は2020年6月13日(土)15:00時点での情報です。まとめると、東京都内の中小企業者が令和2年3月31日時点で提供している対面サービスと関連のある非対面サービスを5月14日以降に実施する場合に最大200万円が助成される、と言えそうです。
ECサイト構築もOK
対面で商品を販売していた小売店が、来店を前提としない非対面での販売へと転換するために、新規にECサイトを構築することも対象とされています。募集要項3ページ「助成対象事業のイメージ 」の項目で、
小売店が新規にECサイトを構築し、インターネット経由での販売を開始
とあります。事業の類型はC型「ネットショップ型」として独立しています。
どんな費用がOK
募集要項8ページ以降に、助成対象経費一覧が掲載されています。ECサイト構築にあたって適合しそうな経費区分・内容には以下のようなものがありました。
- 委託・外注費:非対面型サービスを導入するために、自社内では直接実施することができない業務について、外部の事業者等に依頼する場合に要する経費
- 販売促進費:ホームページの構築又は改修
後者の「販売促進費」の助成金交付申請額は50万円が上限で、また販売促進費のみの申請はできません。「じゃあECサイトは作れない?」と不安になりますが、恐らく、販売促進でなく販売そのものの業務を実施するECサイトの開発として、前者の「委託・外注費」を、ECサイト構築に充てられるはずです。
「委託・外注費」で新規にECサイトを作り、「販売促進費」で従来のホームページ上でそれを告知する、といった組合せが可能なように思われます。
オーダーメイドをする小売店なら
非対面型サービス導入支援事業を活用して、オンライン上で商品のオーダーメイド販売を可能にするGB Customを利用するのはいかがでしょうか。
これまで対面でするしかなかったオーダーメイド商品の細かい仕様調整が、Webサイト上でお客様自身にしてもらえ、そのまま販売まで完結します。専用サイトへ参画する方法のほか、独自ECサイトの新規構築も可能です。
非対面時代の接客
お客様に気持ちよく買い物をしてもらうことが目的ですが、対面接客だけが手段ではないはずです。非対面でのビジネスが求められる昨今、顔を合わせなくても、最大限の満足を提供する機会は依然として、溢れています。
東京都の非対面型サービス導入支援事業は小売店による新規ECサイト構築もその対象です。オーダーメイドだからECは無理…と諦めていた事業者も、ぜひご検討ください。
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