オーダーメイドシャツに特化したECサイトの作り方

オーダーメイド商品のECサイトは、一般的なECサイトと比べて商品の魅力を伝えることが難しいです。例えばオーダーメイドシャツでは、襟や裾など、部位ごとに細かなバリエーションがあるため、情報量がどうしても多くなりがちです。今回は、オーダーメイドシャツのECサイトについて、おすすめの画面構成を事例と共に案内します。

オーダーメイドシャツはECで販売しにくい?

一般的なECサイトでの販売は難しいですが、オーダーメイドシャツが売れるサイト作りを意識すればECからでも売上を上げることができます。

オーダーメイドシャツの代表的なカスタム項目としては、生地や袖、裾などがあります。楽天やAmazonなどのモール型、テナント型のECサイトでこれらのカスタム項目のすべてを分かりやすく表現することは困難です。

Amazonでのオーダーメイドシャツ販売例
Amazonでのオーダーメイドシャツ販売例

バリエーションの内容を商品の詳細ページに記載しておくという形で出品することも可能です。しかしこの場合、襟の形や裾の形など、様々な要素を組み合わせて最終的にどんなシャツができるかは、顧客の頭の中でイメージしてもらうしかありません。

こだわりを持ってオーダーメイドシャツを選ぶお客様は、自分がカスタムしたシャツがどのような見た目になるかを確認してから注文したいですが、そのような希望には応えられないページとなってしまいます。しかし、全てのバリエーションを組み合わせて実際にシャツを作っておき、商品の全体像が分かる写真を撮影しておくことは非常に手間がかかり、現実的ではありません。

Amazonで販売されるオーダーメイドシャツの大量のプルダウン項目
Amazonで販売されるオーダーメイドシャツの大量のプルダウン項目

なるべく手間をかけず、カスタム後の商品をイメージしてもらうためのECサイトは、どのように制作するべきでしょうか。

カスタム項目を整理して画面構成を考える

まずは、どんなカスタムが出来るのかを整理しましょう。オーダーメイドシャツのカスタムできるポイントとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 生地の色や厚さ
  • 袖(半袖、七分袖など)
  • 裾の仕上げ
  • 前立
  • カフスの種類
  • ポケットの形

これらの項目をカスタムすると全体像がどのようになるか、可能な限り一枚の画像で表現できることが望ましいです。具体例として、弊社サービスの「GB Custom」を導入した西条シャツ様の画面構成を紹介します。

オーダーメイドシャツに特化したECサイトの作り方

こちらの画面構成では、以下の内容が選択したカスタム項目に基づいて自動で切り替わるようになっています。

  1. カスタムできるパーツの一覧
  2. カスタムできる選択肢の一覧
  3. 商品イメージ
  4. 合計金額

このような画面構成であればお客様は、どのカスタム項目を選択するとどんなシャツが完成するのか、合計金額はどうなるのかが直感的にわかります。ページの上部にこれら要素を入れておけば、カスタム内容の詳細や注意事項をページ下部で説明することでお客様が購入するにあたって必要な情報を網羅することができます。

もちろん、商品をシミュレーションするカスタム画面がスマートフォンでもシンプルに、快適に表示されることが必要です。

オーダーメイドシャツのカスタム画面のスマホ版
オーダーメイドシャツのカスタム画面のスマホ版

カスタム項目ごとに写真素材を撮影する

画面構成が決まったら、全てのカスタム項目を反映させたパターンをそれぞれ作成し写真素材を撮影します。シャツのようなアパレルを撮影する場合に重要なのは、商品の正確な色や素材感、サイズ感を伝えることです。商品の写真が実際の商品と異なっていた場合、クレームや返品につながるリスクがあるためです。

また、シミュレーション画面上で各パーツがスムーズに入れ替わるように見せるためには、全く同じ環境で被写体だけを入れ替えて撮影する必要があります。例えば下図では、お花が載る花瓶は動かさずに、被写体の花だけを入れ替えた状態です。

全く同じ環境で被写体だけを入れ替えて写真撮影
全く同じ環境で被写体だけを入れ替えて写真撮影

撮影のポイントは、しっかりと光を商品全体にあてて撮影することです。商品のいわゆる「物撮り」に長けた、専門の撮影業者に依頼するのがお手軽ですが、部位ごとに画像を切替えるシミューレーター用の撮影であることを伝える必要があります。

サイト全体を制作する

画面の構成がきまったら、いよいよサイトの制作に入っていきます。今ではECサイトの立ち上げに際して、様々なツールがあるので比較検討してどのような形をとるべきか悩んでしまうという方も多くいらっしゃいます。基本的には、以下の4つの軸のバランスを見ながら比較検討されることがおすすめです。

  • 技術力:WebやITの知識がどれぐらい求められるか
  • コスト:初期費用・月額費用がどれぐらいかかるか
  • 機能性:ページのカスタマイズがどれぐらい自由にできるか
  • 販促力:商品ページにどれだけの人を集められるか

商品シミュレーターを搭載したサイトを実現する場合は、一からサイトを作る「フルスクラッチ」か、ある程度のテンプレートに従ってページを構築する「パッケージ」のどちらかを選ぶ必要があります。ただ、知識や技術が求められ、写真撮影などからスタートする場合は手間と時間もかなり掛かるため、なかなか踏みだしにくいのが実情です。

オーダーメイドシャツに特化したECサイトを作るなら

オーダーメイドシャツに特化したECサイトを作るなら

カスタムをするとどんなシャツになるのか、直感的にわかるような画面構成にすることが重要です。多くのバリエーションをシンプルに表現することで、お客様のストレスを減らし楽しく購入してもらうことを目指します。

その場で採寸したり生地サンプルを提示したりできる対面接客に及ばずとも、より安価で・手軽にオーダーメイドシャツを着てみたいというお客様に向けて、商品シミュレーターのついたECサイトを検討してみましょう。グッドベット株式会社のGB Customは、写真撮影・画像加工・サイト制作をすべて任せられ、オーダーメイドシャツに特化したECサイトを作るのに適したサービスです。

オーダーメイド販売をもっと簡単に

オーダーメイド販売をもっと簡単に