今回の記事では、コモディティ化の基本的な知識をはじめ、コモディティ化が進むマーケットにおいてD2CならびにカスタムオーダーECがどのように可能性を広げていくかを解説します。コモディティ化への対応について、本記事を参考にしてみてください。
コモディティ化とは?
まず、コモディティ化とは何かを見ていきましょう。新しい商品やサービスがマーケットに投入されたとき、そこには新しいデザインや機能といった高い付加価値が存在します。やがてその商品・サービスが市場に浸透しユーザーに受け入れられると、また新たな後発の商品やサービスが市場に投入されることとなります。
ビジネスにおいて、高い付加価値を持っていた商品の市場価値が、後発の商品によって低下して一般的な商品になることを「コモディティ化」と言います。
後発の商品やサービスが続々と登場することで、競争が発生してマーケットが活性化され、価格の低下へと繋がり、ユーザーにとっては購入へのハードルが下がります。一方、サプライヤーとしては利益の縮小が発生し、マーケットが拡大する反面、別の問題も発生します。
非コモディティの罠
コモディティ化が進んだ商品やサービスに参入することは、メリットが少なく感じられます。しかし、コモディティ化が進んでいない商品やサービスはそもそも需要が小さく、ユーザーが購入する場合、まったく知らない会社や個人の商品を購入する可能性は低いです。非コモディティの商品やサービスを開発しても、購入に繋げられる可能性は低いと考えるべきでしょう。
大きなマーケットで生き残るために
コモディティという単語は本来「日用品」という意味を持っています。使用や購入する機会が多い日用品は、多くの人が高い頻度で購入しているため、大きなマーケットであり、チャンスも生まれます。
1980年代に急成長を見せたコンビニエンスストアは、深夜から未明にかけての買い物需要を取り込んで、競争のないニーズに応えました。このように、満たされていない潜在的なニーズをキャッチすることが、コモディティ化では大きな意味を持ちます。
注目されているD2C
EC市場で注目を集めているD2Cとは、Direct to Consumerを略したものです。メーカーなどの供給者が自社ECサイトなどを通じて消費者に、中間流通を通さずダイレクトに商品を販売するビジネスモデルのことです。
D2Cは2000年代後半頃から、アメリカのスタートアップ企業を中心にして発展しました。商習慣の違いもあって、日本におけるD2Cの普及はアメリカほど進んではいませんが、徐々に浸透してきています。
以前から消費者に直接商品を販売する方法は存在していましたが、なぜ今になってD2Cが注目されているのでしょうか。供給者側が「エンドユーザーと直接交流を持ち、指名という形で選択されたい」といったマインドが強まり、新しい潮流が強まった結果として、D2Cが脚光を浴びるようになったのです。
中間流通を介さないD2Cにおいては、流通コストをカットできるため、利益を商品の開発に充当することも可能です。品質の向上はもちろん、エンドユーザーの意見を反映させることで、より訴求力の高い商品を作り出すことができるようになります。
D2Cにおけるブランディングの重要性
多くの商品でコモディティ化が進んで競争が激しくなっており、良い商品を開発しても、消費者サイドに認知してもらえるための労力が大きくなっています。
そこで、求められるのがブランディングです。コモディティ化が進んだ商品での品揃えや価格は、競合との差別化を図りにくいのが現状です。模倣が難しいブランディングを競争軸に置く企業は増加しており、コアな消費者への訴求には、綿密なブランディングに基づいたブランドストーリーの構築が必要になります。
このように、D2Cを活用していく上でブランディングが必要不可欠であると同時に、自社のブランドストーリーを消費者に伝えていくために適したプラットフォームでもあります。
D2CにはカスタムオーダーECがおすすめ
D2Cが可能な自社ECサイトを構築するには、既存のECサイトでは難易度が高く、ECサイトについても差別化が難しくなっています。大きな需要があるマーケットの中でも競争の必要がない分野を探し出すことが重要です。
オリジナル商品やオーダーメイド商品のD2Cには、既存のECプラットフォームではなく、カスタムの自由度の高いカスタムオーダーECでの販売が効果的です。
当社のカスタムオーダーECのサービス「GB Custom」は、顧客ごとの要望に応えるカスタムができます。既存のプラットフォームと比較した場合、その高い自由度はECサイト運営で欠かせないブランドストーリーの訴求や、オーダーメイド商品の販売に大きな強みを持ちます。レスポンシブデザインに対応したカスタムオーダーECであれば、PCはもちろんスマートフォンでも快適に操作が可能です。
新規サイト構築はもちろん、既存サイトへの連携も可能となっており、導入コストもリーズナブルです。D2Cのオーダーメイド事業の導入に、ぜひ「GB Custom」をご検討ください。
オーダーメイド販売をもっと簡単に